コラム
11/3「フェミニズムってなんだろう」イベントレポート!!
こんにちは。スタッフの小林麻衣です。
11/3(祝)文化の日の夜に「cafe uchikawa 六角堂」にて開催したトークイベント「フェミニズムってなんだろう? ~地方?現代?の生きづらさを考える~」無事に終了しました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
このイベントは「ロッカクドウ路地本棚」の選書主のお一人、劇作家兼「らいふころん」店主・のりまき愛さんと、弊社代表・明石あおいの初のトークセッションイベントだったわけですが。もうね、めちゃくちゃ思考が研ぎ澄まされるスペシャルな会でしたよ。
前半はインスタライブも繋ぎながら、ふたりのトークセッション。ありとあらゆる本を読みまくっている愛さんと明石が、とくに「フェミニズム」や「多様」がテーマになっているオススメ本をガシガシ紹介しつつ、これまでの人生の中でその都度弱者であることを感じたとき(それは女性であったり若者だったり、自分の置かれた状況であったり)の大小さまざまな経験や、あらゆるシーンで感じる違和感などについてトークを展開しました。
その後は参加者もごちゃまぜで、クローズド・トークタイム。それぞれの「フェミニズム」への理解度や、日本の地方都市ならではの閉塞感について、幼少期からの教育によって自身にこびりついてしまっているジェンダーバイアスについて、いまの子供達のほうが「寛容」が身についているよねという話…などなどざっくばらんに吐露しあいました。あっという間の90分間でした。
おふたりのオススメ本、そしてトークに通底していたのは「他者理解」「人間理解」「自己理解」「自己欺瞞」…。「フェミニズム」の奥にあるもの。これらが今回のトークセッションのキーワードだったように思います。
愛さんのオススメ本のひとつ「自分ごとの政治学 (中島岳志著・NHK出版)」の中にあった一文、
「簡単には分かり合えない多様な他者とともに、なんとか社会を続けていく方法の模索」
という部分が、このままフェミニズムにも置き換えられるよね、フェミニズムという思想を紐解いていくと「他者理解」「人間理解」というところに繋がるよね、という話が印象的でした。
愛さんは終了後に「演劇のような時間だった!」と表現されていましたが、この時間…まさにライブセッションだったな!と私も思います。音を奏でるように、劇を演じるように、この場、この空気、ここに居合わせた人々で思考を交換しセッションを繰り広げる、まさにライブだったなと。遠方からわざわざ現地に足を運び、時間と空間と感激を共にする意義…これぞライブが持つ良さじゃ~!!と思える時間。イベント終了後も初対面の参加者同士、お喋りしたり交流したり。“カフェ”ってこんな時間も演出できてしまうのか…と、すっかり更けた夜に佇む六角堂を眺めつつ、余韻に浸りました。
歯に衣着せぬパワフルトーク全開、超オープンマインド。その場にいる人を豪快に巻き込みながら、ハッピーモリモリの空間をつくっていく、のりまき愛さん。包容力ハンパない。劇作家でありコーヒースタンド店主であり三児の母でもあるその裏で、でも実は常に深く思考し続けている。他者と自己の心の声に耳を澄まし、自分自身に向き合い続け、インプットとアウトプットを繰り返しながら。そして嘘偽りのない言葉を使って丁寧に表現し続ける愛さん。あんなに豪快なのに、ものすごく思慮深くて丁寧なんですよね。だから愛さんの言葉は心にまっすぐに刺さるのかもしれません。
令和の「フェミニズム」は、全然違う面を持った他者を理解しようとする姿勢から始まる。今回のテーマに限らず、いろんな人がいろんな形で、思いや経験値をフランクにシェアしていける社会になっていけばいいなと思います。その場が六角堂やma.ba.labであったなら、ぜひその一端をお手伝いできたらなと思います。
あなたが今、生きづらさやままならなさを感じているのは、ちゃんと「違和感」に気付いている証拠!ちゃんと自分の力で気付けている、それ自体がまずはすばらしいことなのだ~!(とイベント内で出た発言を引用して終わります)
イベントの様子は、愛さんが運営する「らいふころんのアジール」のインスタアカウントにアーカイブ映像があるので、ご興味ある方はぜひ。
(レポート:小林麻衣)
カフェ uchikawa 六角堂とは...
内川沿いにある東橋近くの古民家を改装したカフェ。オーガニックにこだわった、コーヒーとサンドイッチなどをお楽しみいただけます。
営業時間|11:30〜20:00
定休日|月・火
※イベントに出店することがあります。詳しくはInstagramをご覧ください。
公式HP|https://inacafe.net/
場所|富山県射水市八幡町 1-20-13
駐車場|9台分の駐車場があります