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コラム

【ロッカクドウ路地本棚vol.1】貸し本棚、はじめました

こんにちは。スタッフの小林麻衣です。

弊社ワールドリー・デザインが今年度から事業継承した「カフェuchikawa六角堂」にて、新たな試み「ロッカクドウ路地本棚」が始まりました。

六角堂2F廊下の画像


これは、店内2階の廊下の壁面棚、その一角一角を色々な人に託し、選書して、棚を飾ってもらう試みです。その名も「ロッカクドウ 路地本棚」。
この内川地区は、細く入り組んだ風情ある路地が魅力のひとつ…ということで、そんな路地の雰囲気にどこか似ているこの廊下の本棚を、このように命名してみました。

路地本棚の本は、店内で飲食しながら自由に閲覧できます。
選書主のセンスや趣味嗜好に沿って作られるので、各棚ごとに独特の個性が出ると思います。ここだからこそ出会える本やzineがあるかもしれません。1冊の本を通じて、作者、そして選書主との一期一会を楽しむ棚。
どんな人の選書が楽しめるのでしょう。これからひと棚ずつ増えていくのがじわじわと楽しみです。

第1弾「コバヤシマイ おすすめzine」の棚

さて今回は、棚 第1弾をご紹介。

小林麻衣の棚の画像

何を隠そう、自身でもライフワークとしてzineを制作し、複業としてzineコミュニティ「zineと、」の主宰もしている私・小林の棚です。選書したのは、もちろん、私がおすすめしたい「zine」たちです。

「zine」(ジン)とは「自主制作出版物」のこと。企画から執筆、製本、流通まで個人によって行われることが多く、作り手の想いがダイレクトに伝わってくるところが魅力です。
zineはエッセイや私日記、詩集などの「読み物」から、写真やイラスト集などのグラフィカルなものまで、ジャンルもさまざま。だからこそ、自分の趣味嗜好に近しいzineに出会えたときは心が湧き立ちます。作者と心と心で通じ合えたような嬉しさを感じるのです。本もそうですが、zineとの出会いはとくに「人」との出会いに似ているなぁと思います。

読書する人の画像

今回は私が過去に収集した中から、カフェでぼーっとしたい時、ひとりの時間に寄り添ってくれるようなzineを中心にセレクトしてみました。暮らしや仕事、人生観についての話、それから日記など、パーソナルな題材で作られているものを中心に。
いずれも県内外のzine作家さんによって作られたものたちです。

たとえばこんなzineたち。

『別冊かきとめ』の書影画像
『別冊かきとめ』(作:かきとめ編集室)
高岡のまちを愛する二人によるエッセイzine。「おめでとう、ありがとう高岡。 」をテーマに、高岡で手に入る“贈り物”について書かれている。ガイドブックなどとは違い、あくまでも個人の主観で書かれているところにグッとくる。
『なわない』の書影画像
「なわない」(作:木舟舎)
新潟でひとり出版社を立ち上げた井上有紀さんがつくるマガジン。生活や仕事をつくる人たちのインタビューや寄稿(私も対談にて参加してます)が丁寧に編まれてる。読み応えある一冊。
『とまれみよ』の書影画像
『とまれみよ』(作:よしのさくら)
宮崎県在住の作者ご自身の祖父の記憶を「聞き書き」したのをまとめたzine。イラストと文章による繊細な描写にクスッとしたり、ほろりときたり。思わず自分でも祖父や家族のことを思い返してしまう。
『記憶の連鎖』の書影画像
『記憶の連鎖』(作:nayo,mari)
東日本大震災10年目に交わされた、宮城県在住のmariさんとnayoさんの往復エッセイ。年月が経過したからこそ綴られる言葉ってあるんだなぁと思う。リアル。等身大。
小林麻衣の棚の画像
ほかにもオススメしたいzineいろいろ。たまに入れ替えるよ!!

家でも本屋でもなく、カフェuchikawa六角堂の席で読みたいzineたち。コーヒーや、甘いスイーツを食べながら。
ぜひ手にとって、お席でゆっくり読んでいただけると嬉しいです。
読後の感想なんかもお待ちしております。この「ロッカクドウ路地本棚」を通じて、読者同士もしくは作者さんと直接語りあったりするのも楽しそうだなぁ。
そしてこれから続々登場するであろう他の棚もお楽しみに…!

(小林)

カフェ uchikawa 六角堂とは...
内川沿いにある東橋近くの古民家を改装したカフェ。オーガニックにこだわった、コーヒーとサンドイッチなどをお楽しみいただけます。

営業時間|11:30〜20:00
定休日|月・火
※イベントに出店することがあります。詳しくはInstagramをご覧ください。
公式HP|https://inacafe.net/
場所|富山県射水市八幡町 1-20-13
駐車場|6台分の駐車場があります

カフェ uchikawa 六角堂の店舗外観画像